【堺市】ALC・パワーボードの外壁塗装|継ぎ目から見る5つのポイント

堺市のALCやパワーボード外壁の塗装 目地のシーリングと下塗りで差が出る塗り替えのポイント

「うちの外壁、サイディングとはちょっと違う気がする」「継ぎ目のゴムみたいな部分が割れてきた」──そんなふうに感じたことはありませんか?堺市でも築20〜30年ほどの鉄骨系の住宅には、ALC(エーエルシー)やパワーボードと呼ばれる外壁材がよく使われています。見た目はおだやかでも、じつはサイディングとは傷み方も、塗り替えで気をつけるところもかなり違う外壁です。

本記事では、堺・富田林市で地域密着の外壁塗装専門店を展開する『塗りかえStudio』が、ALC・パワーボード外壁の塗り替えで「塗る前に見ておきたいポイント」について解説します。施工部が現場で実際に見ている傷み方と、施工事例2件の中身もあわせてご紹介しますので、わが家の外壁に合った判断のしかたを身につけましょう。

この記事でわかること

✓ ALC・パワーボードとサイディングの違いと、傷み方の特徴
✓ 塗る前に見たい5つのポイント(継ぎ目・サッシまわり・表面・角・鉄部)
✓ 下塗りと塗料の選び方、シーリング工事で費用がかさむ理由
✓ 八尾市・羽曳野市の施工事例2件の塗料と工期
etc

この記事の内容が少しでも参考になれば幸いです(^^)/

目次

1. ALC・パワーボードとは?サイディングとの違い

ALCの外壁画像

1-1. 「軽いコンクリート」の外壁材

ALCは、内部に細かい気泡をたくさん含ませた「軽量気泡コンクリート」のパネルです。軽くて断熱性・耐火性に優れ、主に鉄骨造の住宅やアパート・会社の建物に使われています。パワーボードは、同じ軽量気泡コンクリートを薄めのパネルにした外壁材で、木造住宅にも使われています。

どちらも丈夫な素材ですが、気泡が多いぶん水を吸いやすいという弱点があります。素材そのものに防水性はほとんどなく、雨から守っているのは表面の塗膜と、パネルの継ぎ目を埋めるシーリング(ゴム状の目地材)です。

比べる項目ALC・パワーボード窯業系サイディング
素材軽量気泡コンクリートセメントと繊維を板状に固めたもの
主な建物鉄骨系の住宅・アパート・会社(ALC)/木造住宅(パワーボード)木造の戸建て住宅が中心
継ぎ目(目地)細長いパネルを並べるため、本数が多いALCより少ない
水への強さ素材が水を吸いやすく、塗膜とシーリング頼み表面が傷むと反り・浮きが出る

1-2. 堺市では「築20〜30年の鉄骨系住宅」で相談が増えています

堺市内でも、築20〜30年ほどの鉄骨系住宅が多いエリアでは、ALCの目地の割れや角の欠けについてのご相談をよくいただきます。新築から一度も塗り替えていない、あるいは前回の塗装から10年以上たっている家が、ちょうど手入れの時期を迎えているイメージです。

また、大阪湾に近い堺区・西区では、外壁よりも先に雨どいの金具や手すりなどの鉄部にサビが出やすい傾向があります(沿岸の傷み方は【堺市堺区】の外壁塗装ガイドでくわしく解説しています)。

2. 現場でよくある相談|塗りかえStudio施工部より

ALCの外壁のシーリングを打ち替えている様子の画像
塗りかえStudio

ALC・パワーボードの家で、サイディングと比べて「ここが違う」と感じることを施工部に聞きました。

塗りかえStudio施工部の声

サイディングと比べて圧倒的に『目地の本数』が多いので、シーリングのひび割れから水が入るケースが非常に多いです。ALCやパワーボードは表面が水を吸いやすく、塗膜や目地が切れると一気に素材自体がボロボロに傷んでしまいます。堺市内だと、築20〜30年ほどの鉄骨系住宅が多いエリアで、目地の割れや角の欠けに関するご相談をよくいただきますね。

ポイントは「一気に」という言葉です。ALC・パワーボードは、塗膜と目地が生きているうちは長持ちしますが、守りが切れて水を吸いはじめると、素材そのものの傷みが早く進みます。見た目が大きく崩れる前に、継ぎ目と表面の状態を確かめておくことが、いちばん費用を抑える近道です。

3. 塗る前に見たい5つのポイント

塗りかえスタジオ施工現場画像:代表が外壁をチェックしている様子
塗りかえStudio

ここからは、ALC・パワーボードの家で塗り替えを考えるときに、地上から確かめておきたい5つのポイントです。はしごや屋根に登る必要はありません。

3-1. 継ぎ目のシーリング

いちばん大事なのが目地のシーリングです。ひび割れている、細く痩せて両側にすき間がある、指で押すと硬くてゴムの弾力がない──こうした状態なら、そこが雨水の入り口になっています。ALCは目地の本数が多いため、1本でも切れていると全体の防水が崩れます。

3-2. サッシ(窓枠)まわり

窓廻りのシーリングを打ち替えている様子の画像

窓のまわりのシーリングも見逃せません。目地と並んで雨水が入りやすい場所で、室内の窓枠付近にシミがある場合は、ここから入っていることがあります。

3-3. 表面の粉と水の染み込み

外壁を手でなでて白い粉がつく(チョーキング)なら、塗膜の防水が弱っているサインです。雨のあと、外壁の一部だけ色が濃く残っていたら、表面が水を吸っている可能性があります。

3-4. 角の欠け・細かいひび

パネルの角が欠けている、表面に細い線のようなひび(ヘアクラック)が出ている場合も要注意です。小さな欠けでも、そこから水を吸って傷みが広がります。

3-5. 鉄部・付帯部のサビ

雨どいの金具、手すり、換気フードなどのサビも一緒に確認しましょう。とくに沿岸の地域では、外壁より先に鉄部に傷みが出ることがあります。

見る場所こんな状態なら相談のサイン
継ぎ目(目地)ひび割れ・痩せ・すき間・硬くなっている
サッシまわりシーリングの割れ/室内の窓枠付近のシミ
外壁の表面手に白い粉がつく/雨のあと一部だけ色が濃い
パネルの角欠け・細いひび
鉄部・付帯部サビ・塗装のはがれ

台風や大雨のあとに気になる症状が出た場合は、【堺市】台風のあとの屋根・外壁点検のセルフチェックもあわせてご覧ください。

4. 塗り替えで大事な工程と塗料の選び方

塗りかえスタジオ接客画像:外壁の色や塗料を選んでいる様子

4-1. シーリングは「全面打ち替え」が基本の考え方

目地のシーリングの直し方には、古いシーリングを撤去して新しく充てんする「打ち替え」と、上から足す「増し打ち」があります。

シーリングの増し打ちと打ち替えの図

ALC・パワーボードは目地が防水の要になるため、傷みが進んでいる場合は打ち替えで新しくするのが基本の考え方です(打ち替えと増し打ちの違いは外壁塗装の契約前に確認すべき5つのポイントで解説しています)。見積書では、シーリングが「打ち替え」か「増し打ち」か、どの範囲か(目地だけか、サッシまわりも含むか)を確認しましょう。

4-2. 下塗りで「吸い込み」を止める

外壁塗装の下塗りの画像

水を吸いやすい素材は、塗料も吸い込みます。下塗りが不十分だと、上に塗った塗料が素材に吸われて膜が薄くなり、本来の耐久性が出ません。施工部も「ALCやパワーボードは下塗りでしっかり吸い込みを止める工程が重要になります」と話しています。見積書では、下塗りの塗料名と回数が書かれているかを見ておくと安心です。

4-3. 塗料は「建物の大きさ」と「何年もたせたいか」で選ぶ

塗料選びの考え方を、施工事例2件を例に聞きました。

塗りかえStudio施工部の声

羽曳野市の戸建て(パワーボード)は長期間の耐候性と美観を重視して『フッ素REVO-IR』を、面積の大きい八尾市の会社(ALC)はコストと耐久性のバランスが良い『シリコンREVO』を採用しました。

戸建てで長く美しさを保ちたいならフッ素など高耐久の塗料、面積が大きい建物では費用と耐久性のバランスを重視する、という使い分けです。「ALCだからこの塗料」と決まっているわけではなく、建物の大きさと、次の塗り替えまで何年もたせたいかで選びます。

5. 費用の目安|目地が多いぶん、シーリング工事がかさみます

外壁にシーリングを打ち直している画像
塗りかえStudio

ALC・パワーボードの塗り替え費用で、サイディングの家といちばん違うのがシーリング工事です。

塗りかえStudio施工部の声

何よりサイディングに比べて目地が多いため、シーリング工事の費用だけでざっくり2〜3割はかさむイメージを持っていただければと思います。

費用の項目ALC・パワーボードで気をつけること
シーリング工事目地が多いため、サイディングと比べてざっくり2〜3割かさむイメージ
足場戸建てで1回約15〜20万円。屋根も塗るなら同時施工で1回にまとめられる
下塗り吸い込みを止めるための下塗りが入っているかを確認
塗料建物の大きさと、何年もたせたいかでグレードを選ぶ

※金額・割合はいずれも目安です。建物の大きさ・目地の長さ・傷みの状態によって変わります。外壁と屋根を同時に塗ると足場が1回で済む話は、【堺市】屋根塗装ガイドでくわしく紹介しています。

6. 施工事例|ALCとパワーボード、2つの家の塗り替え

塗りかえStudio

堺市外の事例ですが、ALC・パワーボードの塗り替えの進め方がよく分かる2件をご紹介します。

6-1. 八尾市の会社(ALC)|雨漏りをきっかけにシーリングを全面打ち替え

Before

塗りかえスタジオ施工事例:八尾市のALCの外壁の塗装工事:施工前の画像
雨漏り対策を兼ねた外壁塗装でスタイリッシュな住まいへ - 大阪府八尾市:堺市・富田林市の外壁塗装専門会社『塗りかえStudio』施工事例アフター画像

雨漏りをきっかけに、初めての外壁改修をご依頼いただいた会社の建物です。施工前は、ところどころにサビも見られる状態でした。雨水がどこから入っていたのか、施工部に聞きました。

塗りかえStudio施工部の声

主に目地のシーリングの劣化による隙間と、サッシ周りから雨水が侵入していましたね。雨漏り対策として絶対に中途半端にはできなかったのでシーリングは『全面打ち替え』にしました。会社の建物でとにかく目地の総延長が長かったことと、営業に配慮しながら作業を進めたため、通常より長めの35日間の工期をいただきました。

3章で挙げた「継ぎ目」と「サッシまわり」が、まさに雨水の入り口になっていた例です。外壁は少し青みの入ったホワイトをベースに、ネイビーをアクセントにした配色で、清潔感のあるスタイリッシュな外観になりました。

施工地大阪府八尾市
建物タイプ会社
外壁材ALC
施工箇所外壁・シーリング・付帯部
外壁塗料アステックペイント「シリコンREVO」
工期35日(2024年8月完了)

6-2. 羽曳野市の戸建て(パワーボード)|外壁と屋根を同時に、長持ち重視で

Before

塗りかえスタジオ施工事例:羽曳野市の戸建て パワーボード外壁の施工前(イエロー系)
塗りかえスタジオ施工事例:羽曳野市の戸建て パワーボード外壁の施工後(グレージュ×ホワイト)

経年による色あせと汚れが目立ってきていたパワーボードの戸建てです。シーリングでしっかり防水処理をしたうえで、外壁は長期間の耐候性と美観を重視してフッ素塗料で全面塗り替え。立平葺きの金属屋根も遮熱塗料で同時に塗装し、足場を1回にまとめました。外壁は既存のイエロー系から落ち着いたグレージュに、玄関まわりはホワイトをアクセントにして、玄関扉のグリーンが映える外観になっています。

施工地大阪府羽曳野市
建物タイプ戸建て住宅
外壁材/屋根パワーボード/立平葺き
施工箇所外壁・屋根・付帯部
塗料外壁=アステックペイント「フッ素REVO-IR」/屋根=アステックペイント「スーパーシャネツサーモF」
工期19日(2023年11月完了)

7. アパート・会社の建物をお持ちの方へ

マンションの外観画像

ALCは鉄骨造のアパートや会社の建物によく使われています。建物が大きいほど目地の総延長が長くなり、シーリング工事の量と工期が増えます。八尾市の事例のように、平日の営業や入居者の出入りに配慮しながら進めると、そのぶん工期に余裕をみておく必要があります。

営業を続けながら塗る段取りは【堺市】店舗・事務所の外壁塗装、賃貸物件の塗り替えの考え方はアパートオーナー向け 外壁塗装の考え方で解説しています。アパートや会社の建物の工事内容はアパートや会社等の外壁塗装のページもご覧ください。

8. よくある質問

うちの外壁がALCかサイディングか、見分けられますか?

図面や建築時の資料に記載があれば確実です。分からない場合は、点検の際に私たちが外壁の厚みや継ぎ目の入り方、建物の構造から確認しますので、お気軽にご相談ください。

ALCの外壁は塗装しなくても大丈夫ですか?

ALC・パワーボードは素材そのものに防水性がほとんどなく、表面の塗膜と目地のシーリングで雨から守られています。塗膜や目地が切れたまま放っておくと、素材が水を吸って傷みが一気に進むため、定期的な塗り替えが必要です。

雨漏りしていても、塗装すれば止まりますか?

雨水の入り口が目地やサッシまわりのシーリングであれば、打ち替えと塗装で防げることが多くあります。ただし原因が屋根やベランダなど別の場所にある場合もあるため、まずは入り口を調べてから工事内容を決めます。

ALCとパワーボードで、塗り方は変わりますか?

どちらも水を吸いやすい軽量気泡コンクリートなので、「シーリングを整える」「下塗りで吸い込みを止める」という大事な工程は共通です。塗料は素材の違いよりも、建物の大きさや何年もたせたいかで選びます。色や仕上がりは本店・堺ショールームで色見本を見ながらご相談いただけます。

9. まとめ:ALC・パワーボードは「継ぎ目」と「下塗り」で差が出ます

ALC・パワーボードは軽くて丈夫な外壁材ですが、水を吸いやすく、守りは表面の塗膜と目地のシーリングに頼っています。サイディングより目地がはるかに多いため、シーリングのひび割れから水が入り、守りが切れると一気に傷むのがいちばんの特徴です。

  • 塗る前に、継ぎ目・サッシまわり・表面・角・鉄部の5つを地上から確認する
  • シーリングは傷みに応じて打ち替え、下塗りで吸い込みを止める
  • 塗料は建物の大きさと、何年もたせたいかで選ぶ
  • 目地が多いぶん、シーリング工事の費用はサイディングよりかさむ前提で考える

堺市の外壁塗装全体の考え方は堺市の外壁塗装ガイドにまとめています。「うちの外壁はALC?」「目地が割れてきた」など気になることがあれば、塗りかえStudioまでお気軽にご相談ください(^^)/

監修:塗りかえStudio 施工部(堺市・富田林市の外壁塗装専門店)

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